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平成28年7月 第10号

[2016.07.01]

毎日診察していると、患者様からの色々ご指摘いただくことがあります。
先日も、ある患者様から『先生、もう検査はいいですわ。もう年だし、薬のんでいたら調子いいし…』と。

毎年も同じ胃薬を内服されていましたが、特に調子が悪くなることもない方で、胃内視鏡検査や検診等含めてほとんど検査されておらず(実際にはお薬を必要とされているため)検査をしないとわからないこともあり、早期発見の意味も含めて、検査を何回か勧めていましたが、そのこと逆にストレスに感じられていたようでした。

先代から含めて長い期間、当院に通院いただいている患者様であり、その方の病気に対する考え方を含めてお気持ちを汲み取れなかった事に反省するとともに、心境の変化があるかもしれないので、時々お話しさせていただくようお願いしました。
患者様お一人お一人の立場にたって、コミュニケーションをとりながら診療させて頂くことの重要性を再認識させていただきました。

平成28年7月 第10号「きずな」をダウンロード

ホットフラッシュ

更年期障害とは?

閉経を挟んだ前後5年、計10年を指します。女性ホルモンの分泌が急速な低下に加え、加齢に伴う身体的変化、心理的要因、環境因子など複合的要素により様々な症状が出ます。

 ホットフラッシュとは?

 更年期障害の諸症状の一つで、『ほてり』『のぼせ』のことです。更年期障害の方の約6~7割の女性が、これで悩まされています。

原因
  • 女性ホルモンの分泌が低下し、自律神経が乱れ、血行不良を起こす。
  • 血液の流れがとどこおると、体が反応して血液の量を増やそうとするため。
  • ストレスにより、自律神経のバランスを崩すため。
症状
  • 一瞬で身体がほてり、上半身、特に顔に大量の汗をかく。
  • 頭に血が上ったようになり、顔も紅潮。
特徴
  • 個人差が大きく、数分ごとの頻繁に起きる人、週に1回程度など様々。
  • 予防する手立てがないため、一度経験すると大勢の人の前に出たり、特別な催しなどの際に、緊張して、それがホットフラッシュを招くことになる。
どんな時に?
  • 精神的に動揺した時、激しい運動をした時、理由なくでるなど。
  • 真冬でも、一人だけ汗をかいているといった事がある。
  • 午前・午後・深夜、就寝中に関係なく突然おきる。

対処法 症状が出た時は!!

冷やす!!
  • 扇子で冷やす。
  • 涼しいとこに行く。
  • 首を冷やす。ウエットティッシュ、汗ふきシートでふく、濡れた首巻を巻く。
安静!!
  • 横になったり、ソファーにゆったりと腰掛けてリラックスする。

改善法として!!

服装
  • 風通しが良く、体温調整ができる服・
運動
  • 定期的にすると、症状が軽くなる。
  • 体力に合った、無理をしない範囲の運動。
食事
  • 刺激物を避ける
    辛い物、紅茶、緑茶、酒類、カフェインを含むコーヒー
その他
  • ホルモン補充療法、漢方薬、サプリメントなど
    (婦人科、かかりつけの医師に相談が必要)

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